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折り紙用紙の選び方完全ガイド:作品のクオリティを劇的に上げる紙の知識

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orimemo編集部
折り紙用紙の選び方完全ガイド:作品のクオリティを劇的に上げる紙の知識

折り紙作品の仕上がりを左右する最大の要素、それは「技術」だと思っていませんか? もちろん技術も大切ですが、それ以上に重要なのが「紙選び」です。

どんなに高い技術を持っていても、作品に適さない紙を使っていては、理想の形を作ることはできません。 逆に言えば、紙を変えるだけで、あなたの作品は劇的に美しく、折りやすくなる可能性があるのです。

今回は、初心者から上級者まで役立つ、折り紙用紙の選び方を徹底解説します。

1. まずはここから!代表的な折り紙用紙の種類

教育用折り紙(トーヨーなど)

文房具店や100円ショップで最もよく見かける、裏が白い一般的な折り紙です。

  • 特徴: 安価で入手しやすい。色が鮮やか。
  • 向いている作品: 伝承作品、簡単な動物、練習用。
  • 向いていない作品: 複雑な作品(厚みが出すぎる)、ウェットフォールディング。

上質紙・コピー用紙

  • 特徴: コシがあり、折り目がしっかりつく。入手が容易。
  • 向いている作品: ユニット折り紙、幾何学立体。
  • 注意点: 正方形に切り出す手間が必要。

和紙(民芸紙、友禅紙など)

  • 特徴: 繊維が長く丈夫。独特の風合いと高級感がある。
  • 向いている作品: シンプルな動物、箱、人形、装飾的な作品。
  • 注意点: 柔らかすぎてコシがない場合がある(裏打ちが必要)。価格が高め。

ホイル紙

  • 特徴: 金属光沢がある。折り目が戻りにくい(可塑性が高い)。
  • 向いている作品: 昆虫、メカ、ドラゴンなど、細く尖らせたい作品。
  • 注意点: シワが目立ちやすい。

2. 作品のタイプ別・ベストな紙の選び方

複雑系・コンプレックス作品(ドラゴン、昆虫など)

工程数が100を超えるような複雑な作品には、「薄くて丈夫な紙」 が必須です。 一般的な教育用折り紙では、重なった部分が分厚くなりすぎて、途中で折れなくなったり、紙が破れたりしてしまいます。

  • おすすめ: カラペ、雁皮紙(がんぴし)、薄美濃紙
  • 上級テクニック: これらの薄い紙にCMC(メチルセルロース)などの糊を塗ってパリッとさせた「裏打ち紙」を自作すると、最強の折り紙用紙になります。

ユニット折り紙・幾何学作品

多数のパーツを組むユニット折り紙には、「適度な厚みとコシ(弾力)」 が必要です。 紙が薄すぎると組んだ後に形が崩れやすく、厚すぎると差し込みにくくなります。

  • おすすめ: タント紙、上質紙、レザック
  • ポイント: 摩擦力も重要です。ツルツルした紙より、少しざらつきのある紙の方がパーツが抜けにくくなります。

立体的な動物・有機的なフォルム

丸みを帯びた動物や、柔らかな曲線を表現したい場合は、「繊維が長く、水に強い紙」 が適しています。

  • おすすめ: 雲龍紙、ファブリアーノ(水彩紙)、ヴィヴァルディ
  • テクニック: 厚手の紙を水で湿らせながら折る「ウェットフォールディング」を行うことで、粘土細工のような造形が可能になります。

3. 紙のサイズ選びの目安

「大は小を兼ねる」と言いますが、折り紙においてはまさにその通りです。 特に複雑な作品に挑戦する場合、推奨サイズより小さい紙で折るのは至難の業です。

  • 15cm × 15cm: 一般的なサイズ。伝承作品や簡単な創作作品に。
  • 24cm / 26cm: 少し複雑な作品(工程数50〜80程度)に。
  • 35cm / 50cm: コンプレックス作品(工程数100以上)に必須。

初心者が難しい作品に挑むときは、「推奨サイズより一回り大きい紙」 を用意するのが成功の秘訣です。

4. 紙を「育てる」楽しみ

市販の紙をそのまま使うだけでなく、自分で紙を加工するのも折り紙の醍醐味です。

  • 裏打ち: 薄い和紙とアルミホイルを貼り合わせる(ホイル裏打ち)ことで、和紙の風合いとホイルの保持力を兼ね備えた「ハイブリッド紙」を作ることができます。
  • 切り出し: 大きな全判の紙を買ってきて、自分の好きなサイズに正確に切り出す。この「正方形を切り出す」作業自体も、精神統一のような心地よい時間になります。

まとめ

紙選びは、作品の設計図と同じくらい重要です。 「うまく折れないな」と思ったら、自分の腕を疑う前に、紙を変えてみてください。 紙との相性がバチッと合った瞬間、あなたの作品は驚くほど生き生きとした表情を見せてくれるはずです。

さあ、画材屋や紙専門店へ出かけて、あなただけの「運命の一枚」を探しに行きましょう!

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orimemo編集部

折り紙の楽しさを世界に広めるために活動中。最新のトレンドやテクニックを発信しています。